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大好きな映画たち

とタイトルはうってみたものの、ひとつの記事ではとてもじゃないけど書ききれませんね。そこでちょっとしたガイドラインとして、お気に入りの監督さんを挙げていこうかなと思うのです。

Wim Wenders(ヴェンダース):
実はわたしの使っているIDは彼の初期の作品タイトルにちなんでます。"Alice in the Cities"は邦題で「都会のアリス」だったと思います。ヴェンダースと言えば、"Wings of Desire" 「ベルリン天使の詩」とか、もっと最近では"Buena Vista Social Club"でよく知られていますね。しかし"Paris,Texas"「パリ、テキサス」がわたしの永遠のno.1映画であることは確かです。この映画もかなり有名なヴェンダース作品ですね。カンヌでパルムドールも獲得しました。それから初期の作品も大好き!たとえば、"Kings of the Road"「さすらい」とか"The American Friend"「アメリカの友人」。ヴェンダースはNew German Cinemaの一派ですね。このムーブメントは知れば知るほどすごく面白いんです。第二次大戦後の東西ドイツの背負った後ろめたさがあちらこちらに見受けられます。ヴェンダースの映画に対するポリシーも素晴らしい。この話は長くなってしまうので、また今度ゆっくりお話しようと思います。

Stanley Kubrick(キューブリック):大好きな映画たち_f0097483_22263075.gif
いわずと知れた映画界の天才(鬼才?)ですね。わたしがキューブリックを好きな理由は、彼が明らかにPerfectonistだから。これほど隅々まで、おそらく1フレーム毎神経使ってそうな監督は珍しいでしょう。ちなみにわたしのno.1ホラーとno.1コメディーは彼の作品です。予想ついちゃいました?"The Shining"と"Dr Strangelove"。


Alfred Hitchcock(ヒッチコック):
このひとはもう外せないでしょう。Master of Suspenseの名にふさわしい作品の数々を残していますね。わたしのお気に入りは"Rear Window"「裏窓」ですが、後々にもっともっと奥深く探究していこうと思います。

Quentin Tarantino(タランティーノ):
ひとによっては好き嫌いが激しい彼の作品。" I don't get it"「よくわかんなーい」とはき捨てる方も少なからずいるでしょう。でも、誰がなんと言おうと彼はある種の天才です。キューブリックとはちょっと違う種の。ヌーベルバーグにすごく感化された彼の作品中には、オマージュがところどころに散りばめされています。'Reservoir Dogs"と"Pulp Fiction"、どちらのほうが素晴らしいのかという議論を周囲でよく耳にします。わたしとしては後者のほうが、タランティーノの計り知れない野望と映画マニアぶりをより象徴していると思いますが、みなさんはいかがですか?

Clint Eastwood(イーストウッド):
彼のおかげで、ちょっとずつウェスタンを勉強し始めようかなとも思わせられます。と言っても、イーストウッドの真骨頂はマカロニウェスタンでしょうが。(不思議ですねー、なぜ「マカロニ」なんでしょう?ちなみに英語ではSpagetti Westernなのに。)それにしても、ポンチョ姿の彼も、Dirty Harryのときの彼も、実際「演じてる」という感じがしないくらい自然体ですよね。そのうえ"Pale Rider"なんかでの監督ぶりを見てしまうと、彼の才能は未知数だと気付かされます。とにかく、信じられないほどCoolな男です。

Paul Thomas Anderson(ポール・トマス・アンダーソン):
"Magnolia"「マグノリア」の監督と言えばお分かりになるでしょうか?それでもピンとこないかたは、蛙が空から降ってくる映画を思い出してみてください。実は、イギリスの大学院で映画を専攻していたわたしは、修士論文で彼の作品と人間性をテーマに書き上げました。このひともタランティーノと同じく、ほとんど独学で監督になった人で、脚本も手がけています。面白い逸話をご紹介すると、アンダーソンはNYU(ニューヨーク大学)で映画を勉強していましたが、数週間で自らドロップアウトしました。その経緯というのが、課題を与えられて、マメット(アメリカの偉大な劇作家)の引用をこっそり提出したところ「C」をもらったとか。"He deserves better!"(もうちょっといい点数あげてもいいだろう!)とはき捨てて、大学を去っていったとか。アメリカインディーズ出身の大勢の監督のなかでも、彼の実力はトップクラスです。

Monty Python(モンティパイソン):
え?と思う方もいらっしゃるかと思います。「誰だそりゃ?」と思われる方と、「監督?」と思われる方。前者の方のために、モンティパイソンはイギリスが生んだ最強(?)コメディ集団です。60年代後半から70年代にかけてBBCでシリーズ"Flying Circus"が放送され、全盛を迎えました。その人気はBeatlesをも羨ましがらせたとか。そしてとうとう映画も作りました。おすすめは"Life of Brian"と"Holy Grail"。

Danny Boyle(ダニー・ボイル):
日本では"Trainspotting"「トレインスポッティング」から有名になりましたね。もちろんその前には"Shallow Grave"、あとには"28 Days Later"といった秀作も注目ですが。このひとのトレードマークと言えば、独特な映像センスと、笑うに笑えないブラックユーモア(British Humour?)でしょうか。成功するイギリス映画というのは、イギリスらしさを保っていることがどうやら必須条件のようですね。
by aliceinthecities | 2006-03-21 21:41 | 映画
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